千葉大学 海外留学情報

サラマンカ大学

サラマンカ大学
  • 学年

    3年(留学開始時)

  • 所属学部

    文学部

  • 参加プログラム

    海外派遣留学プログラム

  • 留学期間

    2023年9月~2024年6月

交換留学をしようと思ったきっかけや、留学先大学への交換留学を決めた理由を教えてください。

海外留学には、中学生くらいの時から漠然と憧れを抱いていて、どうせ留学するなら長期で、また専門的な学習のできる学部の交換留学を。と思っていた。大学で習ったスペイン語を活かせる千葉大学との提携校の中で、サラマンカ大学は最も歴史深く、また担当教授の山口先生やサラマンカで留学をされた先輩方の話を聞いても期待感あふれる場所だったため決めた。また、初めての海外渡航、初めて親元を離れての暮らしと慣れないばかりの状況に飛び込む自分にとっては、サラマンカが日本との繋がりが大きいということが、安心材料の1つだった。

留学先大学について教えてください。

サラマンカ大学は設立されたのが1218年であり、現存するスペイン最古の大学で、スペイン内の各都市から学生が集まり、各国からの留学生も多い。文・理両系の学部を持つ総合大学で、それらは一つのキャンパスに収まっているのではなく、各学部棟がサラマンカの街中に散らばっている。サラマンカ大学とその学生がサラマンカの街全体の中心になっており、観光地にもなっている。日本との結びつきも強く、岐阜県市民団体「桜の会」から寄贈された50本の桜が植樹されていたり、2013年には当時の皇太子殿下も訪れていて、日西文化センターという日本語教室や文化展示を開催されている施設もあり、日本語学習者が想像以上に多い。

留学先の街や留学先大学キャンパスのおすすめの場所を教えてください。

サラマンカの中心地であるプラサ・マジョール。多くの人が行きかう場所で、友人と会う時は決まってここで待ち合わせていた。夜、ライトアップされた広場は荘厳で、圧倒されるその景色は、スペイン全土の中でも随一と言われている。定期的にイベントが開かれ、feriaと呼ばれる古本市場や、数組の音楽バンドによるフェスも行われた。クリスマスには大きな釣り鐘型のオブジェが置かれ、イルミネーションを楽しめる。

留学先での学びについて、授業内容とともに具体的に教えてください。

大学の授業ではスペイン語の言語学を中心に学んだ。外国人向けのスペイン語教授法として、動詞の活用と時制、直説法と接続法、複文における細かなルールや用法・ニュアンスの違いについて学び、それらを教えるための作問工夫なども学習した。現地学生1年生必修の一般言語学では、中南米地域の各スペイン語の音(音声学・音韻学)における特徴などについて授業で学んだ。また興味のあったカタルーニャ語も習った。後期には翻訳学部の授業を履修。日本語からスペイン語に翻訳する際の注意点や工夫、技術を学ぶ授業で、自分が最も面白いと思った授業だった。普通体と丁寧体、親しい友人へ送るメール文とオフィシャルなやり取りのメールにおける違いや、日本語の特徴である役割語について、また外来語表記の仕方などについての説明もあり、カジュアル・オフィシャル両内容の文書の翻訳を実用的練習を通して学んだ。

留学中の一番の思い出を教えてください。

学習面で、前期末前にLengua Españolaという言語学の授業においてグループでのレポート課題があり、普通7-8人でやるところを5人でやり遂げたこと。(そのうちのもう1人の留学生は、ほとんど作業していなかったので実質4人でやった)自分はスペイン語での正確な文章は書けないためレポート執筆はほとんど友人に任せ、その代わり、自分の提案でアンケート作成・収集・分析を自ら行い、スライドに反映。また外国人の視点からのスペイン語に関するインタビュー動画の作成・編集もした。提出時間数分前まで皆で粘り、大慌てで終えたことは忘れない。生活面では、スペインだけでなく周りのヨーロッパ数国にも旅行できたことが大きな財産。

留学準備において大変だったことや、今後留学を考えている学生に留学準備段階でのアドバイスがあれば教えてください。

クレジットカードは、違う会社のものを必ず2枚以上用意し、海外キャッシュサービスを利用可能にしておくこと。自分は家賃500€の支払いは現金手渡しのため毎月クレジットカードで引き出していたし、また航空券や旅費には多額のお金を一度に使うこともあることから、毎月使用可能な上限をできるだけ上げておくとさらに安心。語学面では、リスニング学習を模試の録音などではなく、YouTubeなどの(ネイティブの)"人"が話しているもので進めるべき。またスペインにおいては、関税が高いため防寒具などは日本から郵送するより、現地で買う方がお得。できれば初めから持ってくるべき。SIMはOrangeよりVodafoneを利用するべき。

留学経験を、この先どのように活かしていきたいですか。

今後の大学の研究・卒業論文や、職場でも活用できるくらいまで学習を続ける。また、実際に見た景色や人々の生活・価値観を自分の中で咀嚼し、自分の価値観をブラッシュアップさせるともに、他人の様々な考えにも寛容でいたい。人とのコミュニケーションにおいて常にそれを念頭に置く。サラマンカを始めスペインの各都市、その他国々の文化・歴史への興味も膨らんだので、趣味としてそれら知識も増やしたい。

今後の派遣留学を希望する学生にメッセージをお願いします。

現在ではGoogleマップや、VR技術の発達で日本にいても、あたかも現地の空間にいると感じられる機会は増えていると思いますが、五感で感じるものとは全く異なります。機械越しで感じられない音や空気、におい、肌触り、現地人との交流など全て、病気や死に直結するようなことではない限り、自分にとってマイナスになるものはきっとないはずです。皆さんに留学経験を通してプラスな変化があることを願っています。応援しています。

1日のタイムスケジュール

10:00 起床

11:00 復習・予習・課題

14:00 昼食

15:00 授業

17:00 語学学校

20:00 夕食

20:30 YoutubeやNetflix、スマートフォンを見るなどリラックスタイム

22:00 カフェで交流会

1:00 帰宅、就寝

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