ハワイ大学環境問題研究プログラム

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学年
4年
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所属学部
文学部
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参加プログラム
ハワイ大学環境問題研究プログラム
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留学期間
2024年2月(2週間)
題名:異文化理解と自社会貢献を同時に----ハワイ大学環境問題研究プログラム
凍てつく寒さの中、マスク着用がついに任意になるのではないかと噂されていた2023年2月上旬、僕はマスクはおろか防寒着すら身につけず、タンクトップに半ズボンで過ごしていました。弊学の全学募集留学プログラムを利用して、常夏のアメリカ合衆国・ハワイ州に留学をしていたのです。
皆さんの多くはこう思ったことでしょう。「ハワイに留学?」と。たしかに僕も留学前はそう思っていました。実際このプログラムを選んだのも「2週間と期間も短いし、日本の寒さを避けられるし、何よりハワイなんて絶対楽しいじゃん!」と勉強そっちのけの理由からでした。
しかしながら、留学前の授業で興味深いことを学びました。実はハワイ州は「2045年までに再生可能エネルギーによる発電の比率を100%にする」という政策を掲げています。しかも、日本のような単なる目標ではなく、発電事業者への義務として課しているのです。こう聞くとすでに再生可能エネルギーによる発電の比率が高いように思われるかもしれませんが、2020年段階で再生可能エネルギーの比率はわずか30%ほどであり、70%ほどを火力発電に頼っている状況です。このような状況で、どのようにして再生可能エネルギーの比率を100%にしようとしているのか。そもそもそんなことは可能なのか。火力発電に大きく頼っている日本にとって、これは他人事ではない、これからの日本を考える上でハワイの事例を知っておきたい。そう思うようになりました。
現地での授業は全て英語で行われますが、初日に行われるスピーキングテストの結果によってクラスが分けられるので、自分に合ったレベルで学習することができます。環境問題研究プログラムという名前が付いてはいますが、ハワイの文化や食生活についてなど多種多様なテーマについて講義が行われるので、ハワイについて深く知ることができます。ハワイ大学の学生たちと交流する授業では、それぞれの文化について異文化ならではの視点から深掘りできたので、日本の文化について改めて考えるきっかけになりました。
また、ハワイの文化を体験する時間もたくさんあります。ハワイ大学は中心街・ワイキキまで徒歩30分というアクセスの良い場所にあります。平日の授業は12時半には終わるので、放課後にはワイキキに行ってビーチで泳いだり、ハワイ料理を食べたりすることが多かったです。また、休日には授業がないので、少し離れたビーチまで行ってシュノーケリングをしたり、ワイキキを一望できるダイヤモンドヘッドに登頂したりすることもできました。数メートル先まで見渡せるような透明度の高い海水と、近くを平然と泳ぐ熱帯魚やウミガメを見ると、これらを守らなければならないと思い、環境問題に対する意識も高まりました。
ハワイは日本と大きく異なる自然環境を持っていながら、前述の通り似通った点も多く見受けられます。ハワイ特有の文化を体験しつつも、日本に通ずる問題について学ぶこともできる。そんな学びの多い留学に参加できたことは、僕にとって大きな財産になっています。