ユヴァスキュラ大学

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学年
3年(留学開始時)
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所属学部
教育学部
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参加プログラム
海外派遣留学プログラム
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留学期間
2023年8月〜2024年6月
交換留学をしようと思ったきっかけや、留学先大学への交換留学を決めた理由を教えてください。
交換留学をしようと思ったきっかけは、海外、さらには日本から遠く離れた場所で生活がしてみたかったからです。今まで住んでいた環境からできるだけ離れた場所で暮らすことで、専門である教育についてや日本社会、世界各地で起きている大きい問題から小さい問題について広い視野を持って考えてみたいと思ったからです。加えて、ユヴァスキュラ大学を選んだ理由は、自分の関心が高い言語教育について学びを深められると考えたからです。事前に調べた情報から、言語教育に関して良い評価を目にすることが多く、さらに、自分が興味のある教育理論に関する講義が開講されていたのも大きな理由です。
留学先大学について教えてください。
ユヴァスキュラ大学は、その名の通り、フィンランド中央に位置するユヴァスキュラという都市にあります。大学はとても広く、学生数も大きい大規模な総合大学です。自分が留学生であったためか、留学生との関わりが多く、その数もバックグラウンドも豊富でした。大学内の施設も非常に充実しており、合計10ヶ所近くの学食や様々な形の学習スペース、運動スペースなどが利用できました。ユヴァスキュラという街に関しては、大学が中心となった都市という印象が大きく、学生や大学関係者が多い街で、フィンランド人のみならず各国から多様な人が揃う場所です。

留学先の街や留学先大学キャンパスのおすすめの場所を教えてください。
おすすめの場所は、寮の近くにある湖です。寮から徒歩で15分ほどの場所にあり、湖はもちろん、そこにいくまでの道のりも自然あふれる、とてもリラックスができる場所でした。夏は緑が溢れ、冬は冬で一面真っ白な世界が広がり、気分転換にうってつけの場所でした。また、近くには火を起こせる場所があり、友人とBBQを楽しんだのも良い思い出です。


留学先での学びについて、授業内容とともに具体的に教えてください。
今回の留学では言語教育をメインに学習しました。フィンランドの基本的な教育制度や考え方、若い学習者にどのようなアプローチで言語教育を実施していくのかについて、教室内を中心に生徒の学習環境における言語環境のデザインや教師として意識すべき事柄について、CLIL(内容言語統合型学習)やバイリンガル教育について考慮すべき点や課題点、国際言語となりつつある英語についての知見やその問題点と教育の場においての検討すべき点について学びを深めることができました。また言語に関連して、異なるバックグラウンドを持った人とのコミュニケーションについての授業や英語とフィンランド語の語学の授業も履修しました。
留学中の一番の思い出を教えてください。
留学中の一番の思い出は、正月に初日の出を見に行ったことです。ヨーロッパからの留学生はクリスマス前に帰国してしまっていたので、日本人とフィンランド人数人で近くの湖まで歩いて初日の出を見に行きました。火を起こせるスペースがあるので焚き火をして、コーヒーを飲みながら温まっていました。ですが、真冬のフィンランドの寒さは尋常ではなく、手足が凍てつくほどの寒さに生命の危機すら感じました。フィンランド人も軍隊を思い出すほどの寒さと言っていました。日の出の後はすぐに帰ってサウナに行き、温まったのも良い思い出です。

留学準備において大変だったことや、今後留学を考えている学生に留学準備段階でのアドバイスがあれば教えてください。
準備において大変だったというよりかは、少し後悔していることを書きます。一つは言語面です。語学基準を超えるためにテストの勉強ばかりしてきましたが、現地では当然コミュニケーションが必要なので、話す/聞くの練習をもっとできていれば良かったと思います。もう一点は、費用面です。私は飛行機のチケットを取るのが遅くなってしまったため、乗り継ぎが二回で値段もそこまで安くないものになってしまいました。また、円安の影響もあり費用面は正直苦しかったです。
留学経験を、この先どのように活かしていきたいですか。
まずは、夏から始まる教育実習に活かしていきたいです。ユヴァスキュラ大学では言語教育関連の授業を多く受講してきたので、その中で学んだ理論を状況に合わせながら実践に移していきたいと考えています。また、多様なバックグラウンドの中で生活してきた経験も活かしていければと思っています。具体的には、専門分野である教育の場においてはもちろん、私生活においても多角的な視点から物事にアプローチしていきたいです。
今後の派遣留学を希望する学生にメッセージをお願いします。
留学をするメリットは多々あると思いますが、個人的には異なる環境に身を置くことによって得られる物事の捉え方にあると思います。特にフィンランドのような、日本と文化も環境も全く異なる場所で生活ができたことは自分や自国のことについて今まで以上に理解できるようになったと感じています。お金と時間を費やしてでも留学に行く価値は大きいと思います。
1日のタイムスケジュール
8:00 起床
10:00 地元小学校の見学
11:30 学食でランチ
12:15 バイリンガル教育の授業
14:30 コーヒーブレイク
16:00 ジム
18:00 ルームメイトと夜ご飯
20:00 サウナ
23:00 就寝