東フィンランド大学

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学年
3年(留学開始時)
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所属学部
国際教養学部
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参加プログラム
海外派遣留学プログラム
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留学期間
2024年1月~2024年6月
交換留学をしようと思ったきっかけや、留学先大学への交換留学を決めた理由を教えてください。
国際教養学部で扱うイシューの中に人種、文化的摩擦などの違いがそれをもたらすと一般的に説明されるものが多いと思うが、その中でも宗教を特別扱う授業は国際教養学部のカリキュラムにはあまりなかったため、海外の大学で学んでみたいと思ったから。また、留学を希望した2024年春期のタイミングで東フィンランド大学にそうした内容の授業を見つけることができたから。
留学先大学について教えてください。
キャンパス周辺はシティセンターと呼ばれていて、生活に必要なものは大抵揃う。大学自体は高い建物はなく、敷地もそこそこ広いと思う。道路を挟んでキャンパスが広がっておりどちら側にも学食がある。大学の前に止まるバス停がいくつかある。授業は書いてある時間から15分後に始まるので、最初は自分が時間や教室を間違えたのではないかと驚いた。キャンパス内は、どこでも座る場所や勉強ができる場所があると感じた。
留学先での街や留学先大学キャンパスのおすすめの場所を教えてください。
キャンパスの中では、Aurora Buildingの中にあるヨギボーのコーナーが自習やグループワークに良いと思う。そこで仮眠をとることもできる。街でおすすめの場所は、ケルビという名前の建物の横にある遊泳可能な場所とポーラーベアーというサウナ。地元の人が集まるような場所でフィンランドの雰囲気が感じられると思う。


留学先での学びについて、授業内容とともに具体的に教えてください。
フィンランド語の授業では、入門レベルのフィンランド語の文法、単語、動詞の活用を学んだ。ある授業では、フィンランドの大まかな宗教状況を非宗教的(と思われる)な要素から見ていくことから始まり、教授と相談して自分の興味に近かった比較的フィンランドに上陸するのが最近だったスピリチュアルなものについて最後にエッセイでまとめた。ウェルビーイングを宗教、ソーシャルキャピタル、スピリチュアリティーなどの観点から考察する授業や生態系を脅かす状況へのアプローチの一つとしてのスピリチュアリティーを神学的な観点を交えながら考察する授業を受けた。また、移民の移住先での経済活動を考察する授業もあった。
留学中の一番の思い出を教えてください。
コリ国立公園に行ったとき。ヨエンスーからバス旅行のパッケージツアーが出ていたので、それを利用して行った。フィンランドらしい景色で、絵本の中の世界のような景色だった。ルームメイトに誘われて行ったが、誘ってくれて本当に良かったと思う。学習面では、受講生が自分一人しかいない授業が一つあったこと。いろんな人と授業を受けるという留学のイメージとは離れた経験だったが、これはこれで自分しか経験しないことかもしれないと思った。課題も多かったが、教授にはフレンドリーに接していただけたので、疑問点は気軽に聞くことができた。


留学準備において大変だったことや、今後留学を考えている学生に留学準備段階でのアドバイスがあれば教えてください。
留学準備の段階で多くの人が考えるのは語学面だと思う。私も交換留学を真剣に考えるまで、語学試験を受けていなかったため、情報収集から始めた。最初に受けた試験は全然ダメだったが、2回目に受けたときは交換留学の基準を超えることができた。まずは語学試験を受けてみるしかないだろう。私はEnglish Houseにお世話になったので、活用してみても良いかもしれない。他には、自分が派遣先大学で受ける授業に関する知識がないと、英語で論文を読むのは大変かもしれない。準備を多少していても、私の場合は心理学などの分野は詳しくなかったので、大変だった。心理学は自分のやりたい分野と関わりがある分野だったので、自分がやりたい分野と関連する分野の知識なども入門書などで触れているのといないのでは違うと感じた。
留学経験を、この先どのように活かしていきたいですか。
留学期間中は新しい体験の連続だったと思う。海外にいるときは自分自身もさまざまなことについてアンテナを張って敏感になっていた部分もあると思うが、それでもやっぱり全部が新鮮に感じられた。留学期間中のように日本にいてもアンテナの感度を高めておくのも、さまざまな面において大切だと思う。このように活かしたい!と一口に言い切るのは文字数の関係もあり難しいが、学習に関して言えば、他言語で書かれた書物に関心を払い、ある国の知識と横断して考える視点を持ち続けたい。
今後の派遣留学を希望する学生にメッセージをお願いします。
派遣留学を希望する人は、少なからず準備から留学期間中、おそらく帰国後もかなり長い間派遣留学に関わること全般について意識的にも無意識的にも考え続けることになると思います。私の場合は帰国して間もないですが、本格的な準備期間からは現時点で2年近く経っており、高校時代に留学に興味を持ち始めてからは5年経っています。留学のとらえ方は人それぞれかもしれないけれど、機会があるなら、留学についてたくさんのことを考えてみてください。


1日のタイムスケジュール
8:00 起床
10:00 授業
12:00 カフェテリアで昼食
13:00 授業の振り返りと課題の確認
13:30 図書館で自習
18:00 近くのスーパーに軽食を買いに行く、友達と話す
18:30 図書館で自習
22:00 帰宅
22:30 夕食
24:00 就寝