ウィスコンシン大学ミルウォーキー校

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学年
修士2年(留学開始時)
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所属学部
融合理工学府
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参加プログラム
海外派遣留学プログラム
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留学期間
2023年9月〜2024年5月
交換留学をしようと思ったきっかけや、留学先大学への交換留学を決めた理由を教えてください。
UWMへ交換留学しようと思ったきっかけは、学業面と生活面において、将来の翻訳留学に向けて経験値や精神力を積みたいと考えたことである。私は本大学院を卒業後は海外に翻訳留学することを検討しているが、事前に長期的な海外経験と基礎的な専門知識がなければ、精神的にも能力的にもそのような環境に適応するのは難しいと考えた。その中でUWMは、学術的な文章や文学作品の読解・作成を経験できる授業が様々なレベルで展開されており、今までそうした分野を学んでこなかった私でも0から知識を身につけていける環境があると感じ、当該大学への交換留学を決めた。
留学先について教えてください。
大学は住宅に囲まれており、近くにはミシガン湖があってのどかな雰囲気がある。しかしバスで15分ほど下るとミルウォーキーのダウンタウンに出るので、自然と都市のどちらも楽しむことができる環境にある。キャンパス内は歴史を感じるレトロな建物が多いが、それだけではなくガラス張りの新しい建物や、水泳やバスケットボールなど多くのアクティビティを楽しむことができるジムも整備されている。
留学先の街や留学先大学キャンパスのおすすめの場所を教えてください。
おすすめは、学内のサンドバーグ寮から徒歩10分ほどの距離にある"Crave Café"という名前のハンガーガーショップ。初めて現地の友人に誘われてそこのハンバーガーを食べた時に、これはハマってしまう、と思ったら案の定何度もお世話になった。日本ではもちろん、アメリカでもいろんな場所を訪れてハンバーガーを食べてきたけれど、ここのハンバーガーを超えるものは未だに出会っていない程なので、皆さんも是非行ってみてください。


留学先での学びについて、授業内容とともに具体的に教えてください。
座学の授業だけでなく、実技科目も充実していた。そもそも映画や演劇といった芸術を積極的に学ぶことができる学科が豊富に存在し、そうした学科は実技科目が大半だった記憶がある。私自身もそうした芸術を学ぶことに関心があったため、実際に演技や映像制作をしてみる授業を受講した。他には、非ネイティブ英語話者が英語を学ぶ授業や、留学した目的でもある文学について学ぶために、クリエイティブ・ライティングという、生徒が文学作品を読んだり自ら作品を創作しながら全員で議論していく授業も経験した。
語学力については、リスニング・スピーキング能力が特に向上した。やはりそうした能力は、周りをネイティブ話者で囲まれた、ある意味逃場のない場所でこそ成長するものだと感じた。もちろん渡航して1、2ヶ月は現地の友人や教授の話していることを1回目で聞き取ることができず、何度か聞き返してしまう、さらに自分の感じたことをすぐに英語としてアウトプットできない状態だったが、3ヶ月を経過したあたりで、ふと周りの会話がクリアに聞き取れる瞬間であったり、自分の思ったことを脳内変換せずに英語として発せられるようになってきた。
留学中の一番の思い出を教えてください。
ベタだが、年末年始にかけて行ったシカゴ・フロリダ・ニューヨークへの旅行。アメリカの映画やドラマがすごく好きだったので、観光地やテーマパークだけではなくて、好きな作品の舞台となったロケ地や作品の中に出てくるレストランを巡る旅だった。年越しはニューヨークのタイムズ・スクエアでボールドロップを観ることも考えたけれど、大晦日の極寒の朝から十数時間も待つよりは色々な場所を観光しようということになり、結局は遠くから雰囲気だけ味わったけれど、やはりニュー・イヤーはどこの国でも特別なのかと感じるほど盛り上がって楽しかった。
留学準備において大変だったことや、今後留学を考えている学生に留学準備段階でのアドバイスがあれば教えてください。
語学面に関しては、提出期限までに1、2ヶ月しかなく切羽詰まっていたので、生活の中に可能な限り英語を取り入れてなんとかスコアUPを達成した。具体的には、できるだけイングリッシュハウスに行って英語で人々と交流したり、BBCや自分が興味のあるトピックを扱うラジオ番組をずっとイヤホンから流していた。
費用の工面も、円安の影響もあって苦労したことの一つだった。貯金もある程度あったが到底足りず、結局は親とJASSO奨学金の支援を受けてなんとかなった。留学を計画している人は、円安や地域によって予想以上の費用になることもあるので、余裕を持って費用の工面をした方がいいと思う。


留学経験を、この先どのように活かしていきたいですか。
派遣留学プログラムを通して、語学力や学びたい分野に対する知識だけでなく、将来に対する視野を広げ、人生に対する価値観を変えることができた。留学先の大学には30代の学生や夢に対して真摯に向き合って行動している人も多くいて、将来には様々な選択肢が拓かれていることを実感することができた。つまり自分自身の想いを尊重し、選択に自信を持てるようになったと感じているので、これからもこうしたマインドを胸に、充実した就職活動や私生活を送っていきたい。
今後の派遣留学を希望する学生にメッセージをお願いします。
留学は、迷っていたり不安でも絶対に飛び込んでみることをお勧めします。自分も卒業を1年延ばすことであったり、円安でお金が厳しかったりして少し躊躇いはありましたが、学び以上に現地に行かないとできない体験や、作れない友人を得ることができて、留学して本当に良かったと思えています。人生100年時代だと思って、あまり余計なことは考えずにぜひ楽しんでみてください。
1日のタイムスケジュール
7:30 起床
8:50 英語(リーディング&ライティング)の授業
10:00 クリエイティブ・ライティングの授業
12:00 昼食
13:00 エンターテインメントの多様性についての授業(ディスカッション)
14:30 友人とジムでバスケットボール
18:00 友人とお店で夜ご飯
21:00 本日分の課題をする
24:00 就寝