イリノイ大学シカゴ校

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学年
2年(留学時)
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所属学部
工学部
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参加プログラム
海外派遣留学プログラム
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留学期間
2023年8月~12月
交換留学をしようと思ったきっかけや、留学先大学への交換留学を決めた理由を教えてください。
1年生の頃からアメリカまたはイギリスの大学院に進学することに興味があったので、修士課程の前に学部時代に1度長期留学を経験して、大学院進学の際の布石にしたいと考えたことがきっかけです。英語力の成長を見込んだのでまず留学先は英語圏に絞りました。そこから、自身のTOEFLの点数と出願要件を照らし合わせたり、自身の専門分野がある大学を選んだりしながら、さらに大学の数を絞り込みました。自身の分野においてUICは千葉大学で学習する講義と連関する講義が多く存在し、絞り込んだ中でも出願要件が高い方の大学であったため、最終的に留学先として、UICを選択しました。
留学先大学について教えてください。
East Campus, West Campus, South Campus があって、メインキャンパスはEast Campus で、私が受講していた講義はすべてこのキャンパスで開講されていました。East Campus はダウンタウン付近に位置しています。私はSouth Campus の寮に滞在していたので、毎日バスで約15分ほどかけてEast Campus まで通学していました。South Campus とEast Campus の間にはLittle Italy というレストラン街があり、日本料理やインド料理といった様々な料理のレストランが並んでいます。
留学先の街や留学先大学キャンパスのおすすめの場所を教えてください。
ミシガンアヴェニュー:ダウンタウンにあるショッピング街。ショッピングモールやアパレルショップなどが立ち並びます。スターバックスリザーブロースタリーシカゴもこの通りにあります。
アドラープラネタリウム:ミシガン湖のそばにあるプラネタリウム。ここからの夜景は絶景です。
チャイナタウン:中国料理、韓国料理、日本料理のレストランや、お土産屋さんが立ち並ぶ通り。おいしいお店が多くあります。
ここで紹介したのはほんの一部で、シカゴにはまだまだ有名な観光スポットがたくさんあります。
留学先での学びについて、授業内容とともに具体的に教えてください。
Strength of Materialsは千葉大学の材料力学I・IIに相当する科目で、剛体にかかる力とそれに伴う剛体の変形の計算方法を学習します。2章ごとにある小テストと学期終わりに予定される最終試験で成績が決定されます。
Intermediate Thermodynamicsは千葉大学の熱力学I・IIに相当する科目で、主に気体を巨視的に観察した時に導かれる物理法則について学習します。課題の提出、2回の中間テスト、最終テストで成績が決まります。
Mechanical Vibrationsは講題から察するに千葉大学の機械振動学に相当するものだと思われます。この講義では、物体の振動を解析する方法を学習します。この授業はいわゆる講義とかなり形態が異なっています。まず授業が始まる前に講義動画を視聴してVLRといわれるノートを作成し提出します。そして授業中では講義動画にまつわるICPという課題をこなし提出します。またすべての講義を通して計4回のProjectが設けられることになっています。Projectとはより実践的な課題であり、現在のところ自身で物体を用意し、その物体の振動をProjectごとに指定された観点からソフトウェアで解析した後、それについて説明した動画を限定公開でYouTubeに投稿するという形態をとっています。この授業にテストは設けられておらず、提出物で成績が決定されます。
Fundamentals of Music Theoryは音楽理論の基礎を学習します。成績は宿題、中間テスト、最終テストで決定されます。
![通番24_記事内2[縦]Taste of Chicagoにて.jpg](../../img/2b786c95791636c89e4637a3109b5ac0.jpg)
![通番24_記事内3[横]アドラープラネタリウム.jpg](../../img/5444058105bbc8a77e5fd83337ba44a2.jpg)
留学中の一番の思い出を教えてください。
留学中に経験したことすべてが大切な思い出だと断言できます。しかし、特に大きなイベントを挙げるとするならば、10月に行った、Fall Getawayです。このイベントは私が所属していたInternatinal City Groupという団体のメンバーとウィスコンシン州に2泊3日キャンプするというもので、キャンプ場は森の中に設営されており、非常に自然の美しいところです。Intenational City Groupは、一部の学生は私のようにキリスト教徒ではないのですが、主にはキリスト教徒のための団体で、したがって基本的にイベントや活動内容はキリスト教徒の慣習に基づいたものとなっています。自然に触れたり、みんなで神父のスピーチを聴き、歌を歌ったり、自由時間に友達と遊んだりと、Fall Getawayはとても楽しく、充実した2泊3日でした。
留学準備において大変だったことや、今後留学を考えている学生に留学準備段階でのアドバイスがあれば教えてください。
留学準備は留学生活に胸を膨らませて楽しい反面、するべきことがとても多いので、計画的に進めることが重要です。特に、渡航先の滞在場所に到着する日程の把握と航空券の取得は渡航開始より、かなり早い段階で完了させておく必要があります。アメリカ行きの航空券を購入する場合、1か月前だと、条件の良いチケットの購入は熾烈な争いです。チケットの詳細を確認している間に売れ切れてしまうことがしばしば起こります。もちろん、ビザの取得などその前にするべきことは多くあるので、滞在先への到着日の設定から逆算が必要です。早め早めに準備に取り掛かるに越したことはありません。また、留学準備中は語学勉強に時間を割くことがなかなか難しくなります。私は準備中にはほとんど全く英語の勉強をしていなかったので、留学先ではコミュニケーションに苦労しました。毎日少しでもいいので、渡航先の言語に触れる習慣をつけることが大事です。特に、相手の話を聞き取れないことには会話は始まらないので、リスニング力はある程度つけていった方が留学先での暮らしがスムーズだと思います。
留学経験を、この先どのように活かしていきたいですか。
準備から帰国に至るまでに経験した苦労、アメリカ留学中にさまざまな人に出会って得られた感覚、思い出、考え方、それらすべてを大切にして、今をより能動的に生きていくことに努めたいです。初めて長期的にアメリカに滞在してみて、海外で暮らしてみることの楽しみを知ることができたので、留学前にも検討していた、海外の大学院に進学することを今はより前向きに検討しています。今からできる準備をこれから取り掛かっていたいです。
今後の派遣留学を希望する学生にメッセージをお願いします。
留学準備中、派遣留学をあきらめることを考えたことが何度かありました。派遣留学に行く前の私は半ば英語力の上達のみを留学の目的としていました。したがって、最初は多くの派遣留学生と同じように1年程度の留学を志望していたのですが、自身のコースの特性上、1年間留学をすると、留年が確定してしまうということで、留年は避けたかったので1年間の留学は断念しました。留年のリスクを上げてまで4カ月の留学を行うかどうか葛藤もあったものの、最終的に留学をするという決断をしました。留学を終えた今、その決断は間違ってなかったと自身を持って言えます。たった1学期間の留学でしたが、友人、また、スキルや経歴以上の絶対的な経験、感覚を手に入れることができたと実感しているからです。留学を経験するのとしないのとでは、生き方が違っていただろうと実感しますし、今はそのもたらされた変化を誇れています。この留学体験談を通して皆さんの背中を少しでも押すことができたら幸いです。
1日のタイムスケジュール
8:00 起床、身支度
9:00 出発
10:00 Strength of Materials の授業
11:00 Thermodynamics の授業
12:15 ホールで友人とランチ
13:00 Mechnical Vibration の授業
14:00 帰宅
14:30 勉強・自由時間
18:00 部屋で体操
19:00 夕飯、次の日のランチ作り
20:00 勉強・自由時間
0:00 就寝