キョンヒ大学校

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学年
4年(留学開始時)
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所属学部
文学部
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参加プログラム
海外派遣留学プログラム
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留学期間
2023年2月~6月
交換留学をしようと思ったきっかけや、留学先大学への交換留学を決めた理由を教えてください。
千葉大学文学部で演劇論、英語圏文学演習、アメリカ映画における日本といった講義を受講しており、文学とそれを翻案した演劇や映画について学び、今までは娯楽として鑑賞していた映画や演劇を批判的に分析をしたことで、より一層映画や演劇に興味を持ち、それを専門とした学部がある協定校に留学をしようと決めました。千葉大学には多くの協定校がありますが、その中でもキョンヒ大学を選んだ理由は3つあります。1つ目は欧米にも高く評価される韓国ポピュラーカルチャーの著しい成長、2つ目はインプットとアウトプットが留学生として両方できる授業体制、3つめはソウル郊外にある国際キャンパスの立地のよさです。
留学先大学について教えてください。
キョンヒ大学は韓国有数の私立大学で、ソウルキャンパス、スウォン市にある国際キャンパス、カンヌンキャンパスの三つがあります。私が留学していたのは国際キャンパスでした。学部ごとにキャンパスが分かれており、ソウルキャンパスには法学部や薬学部、国際キャンパスでは外国語、国際関係などや芸術デザインなどが主な学部です。芸術デザインでは都市デザイン、音楽、映画・演劇などがあります。映画・演劇部ではそれらの歴史や理論を学ぶ講義のほか、劇俳優を目指す生徒向けの発声の授業などもあります。韓国の多くの著名人が卒業している大学でもあり、芸術系の学部を卒業している著名人として俳優のコンユなどがいます。ソウル郊外ではありますが、大学周辺は栄えており、食堂、居酒屋、カフェ、映画館などがあり充実した生活を送ることができます。また、国際キャンパスは桜が有名で、桜のシーズンになると学外からも花見をしに来る方が多く、授業に行くのに観光地を歩いているかのようでした。
留学先での学びについて、授業内容とともに具体的に教えてください。
留学先では、近代映画理論、音楽劇分析、近代演劇論、イギリス映画研究、韓国語の授業を取っていました。映画理論では実際の映画を鑑賞しながら、近代に提唱されてきた理論について詳しく学びます。中間・最終レポートでは自ら映画を一つ選び、学んだ理論をもとに分析をします。音楽劇分析は音楽劇における重要なエレメント(action songなど)とその役割を学びながら、フライタークの演劇構造の分析方法を学び、最終的に1つの音楽劇を分析して発表します。近代演劇論では20世紀後の演劇の歴史、演劇スタイルの変遷について学びます。イギリス映画研究ではプロパガンダとしての映画から人々の娯楽としての映画まで、イギリス映画の多岐にわたる役割とその歴史、アメリカ映画との関係性や、映画の撮影方法まで学びました。韓国語の授業では、リスニング、スピーキングを主に授業では練習し、韓国人の先生が英語と韓国語を交えて楽しく授業をしてくれます。最後のテストでは簡単なライティングも含まれていました。


留学準備において大変だったことや、今後留学を考えている学生に留学準備段階でのアドバイスがあれば教えてください。
留学準備では語学面、大学ごとの授業内容や立地を調べることが最も大変でした。キョンヒ大学で、韓国語で開講される専門科目を受講するにはTOPIK3級以上が必要になります。そこで私はTOPIKの勉強にも力を入れて応募以前に取得するようにしました。また、専門科目を受講する方はその言語での専門科目の用語を留学前に学習しておくことをお勧めします。
留学経験を、この先どのように活かしていきたいですか。
留学先で得た、映画・演劇に関する学びを卒業論文に活かしていきたいと考えています。また、韓国語での専門用語に慣れたことにより、これまで英語、日本語の文献に限られていましたが、より多くの文献に触れられるようになりました。留学先では韓国の文化のみならず同じく留学生としてキョンヒ大学に来ていた友人から世界中の文化を学ぶことができ、思ってもいなかった経験ができました。恐れて踏みとどまらず、勇気を出して挑戦することは想像している以上の結果を得られるということを胸に刻み、これからも挑戦し続けていきたいです。
今後の派遣留学を希望する学生にメッセージをお願いします。
留学に挑戦することは勇気のいることで、悩んでいる方もいるかと思います。まずは自分が学びたいことをその国で学べるかなど下調べをして目的を明確にし、後悔のない選択をすることが重要です。留学中は予想外のことが起こり、当初考えてもいなかったような経験ができる機会でもありました。そこで得た学びは今後の人生でも活きてくると確信しています。迷っている方はまずはビジョンを定め、勇気を出してぜひ挑戦してみてください!
1日のタイムスケジュール
7:30 起床
9:00 朝食
10:15 イギリス映画研究
12:00 カフェテリアで昼食
13:30 近代映画理論の授業
17:30 友人とカフェで勉強
19:30 友人と大学周辺で夜ご飯
21:00 友人と寮で勉強
24:00 就寝