千葉大学 海外留学情報

ダラム大学

ダラム大学
  • 学年

    3年(留学開始時)

  • 所属学部

    工学部

  • 参加プログラム

    海外派遣留学プログラム

  • 留学期間

    2022年9月~2023年6月

交換留学をしようと思ったきっかけや、留学先大学への交換留学を決めた理由を教えてください。

幼少期より英語が好きで、将来は英語を使った仕事をしたいと考えておりました。日本で英語を勉強するには限界があり、専門性を持った上での英語力だと考えていたので、せっかくなら進みたい方向の授業が充実している英語圏の大学で専門性に磨きをかけれれば理想だと考えました。ダラム大学を選んだのは、イギリス国内でも評判の良い土木科があり、さらにカレッジ制をとっていることから、現地の友人作りに適していると考えたためです。世界遺産に登録されているダラム大聖堂があるなど、歴史ある美しい街並みや、治安の良さなどもこの決断を後押ししました。特に、コロナ禍でのアジア人差別過激化の真っ只中だったので治安の良さはかなり重視しました。

留学先大学について教えてください。

ダラム大学の特徴として、カレッジ制とそれに伴うサークルの多さがあると思います。カレッジ制では、ダラムの学生は必ず17ある寮の1つに割り当てられ、そこに所属します。1年次は皆カレッジの運営する寮で生活することで、同じカレッジの友人が非常に作りやすいです。サークル活動も全学のものとカレッジのものがあり、スポーツ系はカレッジのものに所属することがほとんどです。カレッジという小さいコミュニティーがあるので、友人作りが非常にスムーズなのが最大の魅力だと思います。
また、ダラムという街の綺麗さも魅力だと思います。世界遺産を中心としたまちで、非常にこじんまりとしており、歩けば誰かしら知人に出くわすほどです。非常に安全で、外国ではタブーな夜に外に出ることも危険ではありません。留学生が多いことから、異文化への理解もあります。

留学先での学びについて、授業内容とともに具体的に教えてください。

留学先では、土木科の3年次に在籍しておりました。受講した授業の2つ(Beng Project, Civil Design)は自分でプロジェクトを進めるもの、3つは土木を扱うにあたって必要な理論を学ぶものでした。Beng Projectでは東京都の戸建住宅でのエネルギー効率についてシミュレーションを用いながら検討し、Civil Designでは崩れかかっている士手の修復計画を立てました。理論では、水理学、測量学、地学、環境工学、構造工学、塑性解析、弾性解析等を扱いました。1年間かけて全てを学習した上で、最終試験1発勝負で評価されます。講義の理解を促すために、それぞれの分野でメインとなる現象の実験が講義に組み込まれていました。また、合計5回ほどのフィールドワークもありました。学んだ理論が現実の場でどのように用いられているのかを意識させられる授業構成でした。エンジニアとして卒業後にそのまま使うことを前提に、例や問い、レポートの構成など全てが実践的だったのが印象的でした。

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留学準備において大変だったことや、今後留学を考えている学生に留学準備段階でのアドバイスがあれば教えてください。

留学先大学に関する情報が非常に少なかったこと、コロナ禍で留学自体が敬遠されていたことから、実際に渡航できるのかわからない中で準備をするのはモチベーションを保つ上で非常にしんどかったです。また、費用を準備するにあたってアルバイトに時間を割いてしまい、IELTSの対策をする時間が十分にとれなかったことが大変でした。私は結構ギリギリで留学を決めたので、可能であれば十分に余裕を持って準備を始めることで余計なストレスは回避できると思います。

留学経験を、この先どのように活かしていきたいですか。

留学をしたことで、異国で生活する体力や、専門分野について英語で議論する力がついたと感じます。将来的には、英語及び専門性の両方を生かし、インフラやエネルギーの側面から途上国支援をする仕事に携われたら、と考えています。

今後の派遣留学を希望する学生にメッセージをお願いします。

留学、とりわけ長期のものを決断するにあたっては帰国後の進路、経済面、精神面さまざまな葛藤があると思います。実際私も自分なんかが行って良いのか、居心地が良い千葉を離れてまで行く価値があるものなのか等で悩んでやめようかと思ったことが何度もありました。しかし、帰国した今だから言えることですが、留学中はもちろんのこと留学前の準備、帰国後の環境の変化含めてこの2年で成長したと実感します。全員がポジティブな感情を抱いて帰国することができないのも現実ですが、興味がある人は十分に下調べをした上で是非とも前向きに検討してほしいです。月並みにはなりますが、私は大学生という貴重な時期に、貯金を切り崩してまで留学に行くことができて本当に良かったと心の底から感じています。

1日のタイムスケジュール

8:10 起床,朝食,準備

9:00 授業/ミーテイング

13:00 寮の食堂で昼食or図書館でサンドウィッチ

14:00 授業or自習orサークル

17:00 帰宅,シャワー

18:00 寮の食堂で友達と食事

19:00 おしゃべりor勉強

21:00 友達の部屋で映画鑑賞,おしゃべり,外出など

25:00 就寝

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