千葉大学 海外留学情報

サラワク大学

サラワク大学
  • 学年

    3年(留学開始時)

  • 所属学部

    法政経学部

  • 参加プログラム

    海外派遣留学プログラム

  • 留学期間

    2023年3月~8月

交換留学をしようと思ったきっかけや、留学先大学への交換留学を決めた理由を教えてください。

4年間の大学生活の中で、普通で終わりたくない、大きなチャレンジをしたと言える経験がしたいという気持ちがあり、思い切って交換留学をしようと決意しました。幼少期を海外で過ごした経験があり、もう一度大学生として海外にチャレンジしてみたいという気持ちもありました。多くの協定校のオプションがある中でどの国に行くか、どの大学に行くかかなり悩んだのを覚えています。協定校によって語学スコアの基準が違ったり、GPAが足りなかったり、そういった制限でいくつか興味のあった大学を諦めざるを得ませんでした。その中でも幼少期を過ごした国にもう一度戻って新しい経験を積みたいという気持ちが出てきて、マレーシアの経済系の学部ではトップレベルの授業を展開するサラワク大学に留学することを決めました。

留学先大学について教えてください。

サラワク大学はマレー半島ではなく自然豊かなボルネオ島のサラワク州都クチン近くに位置する国立の総合大学です。発展途上国、しかも割と田舎の方の地域なので電車もなければインフラも不安定ですし、郵便が届く確証もありません。ただそれが当たり前の基準なので自分から適応して特に不自由は感じませんでした。キャンパスはかなり広大で、住んでいた寮から学部棟までは徒歩で25分かけて通っていました。週末は友達と車で20分ほどかけて州都のクチンに出かけ、映画を観たりカヤックアクティビティをしたりして過ごしていました。少し遠出をすればジャングルで野生のオラウータンやクロコダイル、たくさんの動物に出会えるのも魅力です。

留学先での学びについて、授業内容とともに具体的に教えてください。

一番印象的だったのはRegional Economicsの授業です。産業部門間の相互依存度を考慮して、経済的影響を分析する産業関連分析や、産業構造を把握するためのシフトシェア分析、経済発展戦略策定のためのLQ分析の手法を理解し実際に30年分のデータをグループで分析してプレゼンを行いました。ほかにも経済成長論の授業や財政学の要素がある授業を履修していましたが、どの授業もレベルが高かっただけでなくプレゼンやフィールドワークなどのアウトプットの時間も確保されており、学習の実感がわいていました。授業外のことで言うと、多くの友人と交流の機会を持ちフラットな関係性を持てたことで多くの経験ができたと思います。多民族国家なのでイスラム教の断食明けのお祭り、ヒンドゥー教のイベント、キリスト教の日曜礼拝などに参加できただけでなくサラワク州独自の民族の収穫祭も経験できたことで文化や宗教に対する価値観が広がりました。

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留学準備において大変だったことや、今後留学を考えている学生に留学準備段階でのアドバイスがあれば教えてください。

志望動機にも関わってくると思いますが、まずは自分が留学先大学(国)に行って何を学び、帰国した後、留学の経験をどう活かしていきたいかしっかりビジョンを持つといいと思います。語学面で言えば英語の継続的な学習はもちろん、英語以外の第三言語の学習を少しでもしておくとメリットが大きいです。私自身もコミュニケーションはほとんど英語で完結していましたが、マレー語を勉強し最終的には少し話せるようにもなり、「マレー語を話す珍しい日本人」というキャラクターとして現地の友達も喜んでくれました。準備段階では多くの書類を準備する必要があると思いますが、留学先の国の機関などの処理が想定外に時間がかかることも多々あるので余裕を持ったスケジュールで動くといいと思います。

留学経験を、この先どのように活かしていきたいですか。

留学を通して様々なバックボーンを持つ人たちと交流をしたことで、文化や宗教を含め多様性への理解、自身の価値観や視野の変化を感じています。発展途上国で生活したことで、インフラが安定していることの重要性、賃金が低く格差に苦しむ人々の実情を体感しました。将来は日本のビジネスを通して、そういった生活水準が低かったり、発展途上国に暮らす人々の生活をサポートできるような仕事に携わりたいと考えています。

今後の派遣留学を希望する学生にメッセージをお願いします。

語学要件やGPA、就活に遅れを取ってしまう時期の留学、通用するか自信がないなど不安なことは多くあると思います。ただ、留学を通して将来の夢が変わるかもしれませんし、つらい経験も含めてその経験が今後大きな意味を持ってくるはずです。絶対に支えてくれる人はいますし、そのチャレンジを応援してくれる人もいます。ぜひ一歩踏み出して、チャレンジをしてみてください。私も一人の留学経験者として応援しています!

1日のタイムスケジュール

8:00 起床

9:00 自習(語学)

11:00-14:00 Regional Economicsの授業

14:00-17:00 Economic growthの授業

17:30 友人とカフェテリアで夕食

19:00 湖畔のスペースで友人と雑談

21:00 帰宅

22:00 自習(授業関連)

23:30 就寝

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