千葉大学 海外留学情報

マヒドン大学(タイ)

マヒドン大学(タイ)
  • 学年

    3年(留学開始時)

  • 所属学部

    国際教養学部

  • 参加プログラム

    海外派遣留学プログラム

  • 留学期間

    2024年9月~2025年7月

交換留学をしようと思ったきっかけや、留学先大学への交換留学を決めた理由を教えてください。

入学時から国際協力に興味があり、特に貧困問題や社会格差に関心がありました。そのため、発展途上国からの下からの目線でどのような支援が必要とされているのかを、大学の座学の勉強にプラスして現地の生活を見ることで勉強することが目的でした。タイは東南アジアの中でも高い経済成長を誇りながらも、社会格差が非常に顕著で、バンコクの大都市の中にも数多くのスラムが存在していることから、研究のフィールドとしても適当なタイを選びました。実際に留学の後半からは、卒業研究も兼ねてバンコクのスラムでボランティア活動を行っていました。

マヒドン_クロントイスラム

留学先大学について教えてください。

マヒドン大学インターナショナルカレッジ(MUIC)はマヒドン大学に付属したインターの大学です。タイ人の他にも外国籍の学生も在籍しており、芸能活動をしているような学生もいたりと華やかな場所でした。キャンパスはバンコクのはずれにあり、学内には緑が多く、校舎も綺麗に整備されています。学内の用水路には水オオトカゲが泳いでいるのをたまに見ることができました。キャンパスの近くに学生が住むアパート街があり、ほとんどの学生が1人で住んでいてバンで毎日通学しています。娯楽面ではバンコクほど栄えてはいませんが、全て揃っているので日常生活で困ることは全くありません。

マヒドン_キャンパスで

留学先の街や留学先大学キャンパスのおすすめの場所を教えてください。

タイは美食の国です。大学の学食は1食160円ぐらいから食べられるので毎日通っていました。ご飯の上にタイ風のおかずを数種類乗せるメニューが好きで、ピリ辛の空芯菜炒めとガパオがお気に入りでした。部屋にキッチンが無く料理は禁止だったので、アパートの前にある市場で毎日夜ご飯を買っていました。そこでよく食べていた250円の海老のパッタイと、160円のマンゴースムージーの美味しさを今でも忘れられません。

マヒドン_カフェ友人マヒドン_学食マヒドン_カフェ1

留学先での学びについて、授業内容とともに具体的に教えてください。

International Relationsという学部に所属していたので、1学期目は国際関係論を中心に学んでいました。ただ、卒業研究を始めるにつれ、更にミクロな問題に興味を持ち、ジェンダーや社会学、タイの外交や政治に関する授業を多く受講するようになりました。どの授業でも基本的には理論に関する文献が課題に出され、それに基づきクラス内で少人数でのディスカッションを行いながら理解を深めていく形式でした。タイ社会と政治との繋がり、また社会政策に関しての理解が深まりました。さらに英語でのグループプレゼンテーションの経験を通して基本的なスキルを習得できたと感じています。

留学中の一番の思い出を教えてください。

留学開始から1ヶ月ほど経過した頃に、留学生の友人と共にホアヒンに1泊2日の旅行に行きました。英語のスピーキング力がほぼゼロで渡航した私は、ネイティブのように話せる友人に囲まれ、相手が言っていることが分かるのに上手く返答できない自分に落ち込み、宿に戻った後に「疲れているから先に寝るね」と言ってベッドで1人で泣いたことです(笑)。それが悔しくて英語の学習に更に気合が入りました。その半年後に1人でトルコに旅行に行き、現地の人と英語で話し仲良くなれた瞬間は、完璧な英語で無くても大丈夫だと自分を初めて肯定できて、トラウマを乗り越えられた瞬間でした。

留学準備において大変だったことや、今後留学を考えている学生に留学準備段階でのアドバイスがあれば教えてください。

IELTSは目標スコアに到達するために二度受験しました。勉強時間はさほど掛かりませんが、安くない受験費を払うことになるので早めに取り掛かるのが吉です。また渡航した際に、海外キャッシングに対応可能なカードを持っておらず、初期費用を工面するのに周りの方に助けていただきました。その後、タイで銀行を開設できたので(タイはQR決済が盛んで、口座を開設すると利用可能になります)何とかなりましたが、クレジットカード関係は日本で確実に準備しておくべきです。また、タイは野良犬が多いので不安な方は狂犬病のワクチンを打って渡航することもお勧めします。

留学経験を、この先どのように活かしていきたいですか。

海外で一人暮らしをした経験は異国でのビザ、引越し、銀行開設、空港での手続きなど諸々の煩雑な問題を一人きりで乗り越えたという自信に変わりました。また、「日本はどうしてそんなに自殺率が高いの?」という社会学の教授からの一言で、自分がこれからどの場所でどんな風に生きていたいか人生について見つめ直すきっかけになりました。これは正直、学問的な学びよりも価値のあるものでした。自分の選択肢を狭めずに、挑戦し続ける心を忘れたくないです。

今後の派遣留学を希望する学生にメッセージをお願いします。

留学でタイ!?と驚かれることが多いのですが、私がこの国で1年間心穏やかに過ごせたのは間違いなくタイを選んだからです。Respectfulで親切で楽しいタイ人、そして安くて美味しい食べ物、美しいビーチや自然遺産に囲まれ、毎日が新鮮で幸せでした。信じられない楽しい経験を沢山させていただきました。この国が大好きで早く戻りたくてたまりません。第二の故郷をみなさんが見つけられることを祈っています:)

マヒドン_ランタンマヒドン_プーケットマヒドン_チェンマイ

1日のタイムスケジュール

8:30 起床

9:30 大学に向かうバンに乗る

10:00-12:00 1つ目の授業

12:00 カフェテリアで友人とランチ

13:00 自習室に移動して少し課題

14:00-16:00 2つ目の授業

17:00 バンで帰宅

19:00 友人と市場で夕食

20:00-22:00 明日の授業の課題、風呂

23:00-24:00 自由時間、就寝

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