千葉大学 海外留学情報

リエージュ大学(ベルギー)

リエージュ大学(ベルギー)
  • 学年

    4年

  • 所属学部

    文学部

  • 参加プログラム

    海外派遣留学プログラム

  • 留学期間

    2024年9月~2025年6月

交換留学をしようと思ったきっかけや、留学先大学への交換留学を決めた理由を教えてください。

大学入学時から仏語圏に仏語での留学をすることを検討していました。実際に留学しようと思ったのは、語学資格を獲得でき、留学が現実的になったからです。リエージュ大学を選択した理由としては、フランス国内に留学が可能な大学がなかったこと、公用語を三か国語持つ多言語国家としてのベルギーに興味があったこと、言語学や語学系授業の開講の多いリエージュ大学の授業に魅力を感じたことの三点を挙げられます。

留学先大学について教えてください。

ベルギーのリエージュ大学は幅広い学部の設置されている大学で、所属した文学部は文学、歴史、言語、哲学など広い分野を取り扱っており、街のセンターに設置されています。交通の便は良いです。リエージュという街はベルギー第五の都市で、雰囲気は地方都市といった感じです。ベルギーはかなり国際的に開けた国のようで、差別を受けることがほとんどありませんでした。人が温かいのが何よりの美点です。また、ベルギーの仏語圏地域に共通して言えることですが、清潔感という点においては今一歩といった印象でした。ごみごみとしていて、ごみが多く、ホームレスも多いです。ただし、安全性に関してはヨーロッパの一般的な街と変わらないと思います。スリの話なども聞きますが、私自身は一度もすられませんでした。比較的安全だと思います。

留学先の街や留学先大学キャンパスのおすすめの場所を教えてください。

キャンパスのおすすめの「場所」というわけではありませんが、日本語話者と仏語話者の言語交換テーブルが設置されていたのが魅力的でした。現地学生と交流することができます。さらに、ベルギーはビールの国ということもあり、街中にバーやブラスリーがあります。言語交換テーブルの後にバーに行って飲むのが楽しかったです。(もちろん、お酒以外のものを飲んでも大丈夫です)

駅 フリット

留学先での学びについて、授業内容とともに具体的に教えてください。

一番に挙げられるのは語学力でしょう。私自身は仏語留学でしたが、交換留学生同士の交流では英語も使用しました。結果的に仏語、英語のレベルともに上げることが出来たと思います。とりわけフランス語に関しては、リエージュ大学で提供されるフランス語の授業のおかげもあり、会話力を中心に大きく伸びたと実感しています。授業は留学生全員に向けて提供され、初めにクラス分けをしたあと、話す、聞く、書く、読むの四技能を伸ばします。私はB1から始めました。DELFのB1を取得済みでしたが、初めは聞き取れず喋れず非常に難易度が高いものに感じました。ヨーロッパの学生は言語形態が似ているのもあり、話すこと、聞くことに関して突出しています。最初の一学期は、授業の中で発言するのも難しかったです。

留学中の一番の思い出を教えてください。

思い出は多々ありますが、総括して言えるのは大学生活の中で一番人と接することの多い一年であり、人付き合いをすることに対して前向きになれた、というのが一番の成長であり、思い出と言えるかもしれません。(私が千葉大学に入学したのはコロナ禍で、授業もオンラインで、友人を作る機会もなく人付き合いが億劫になっていました。)留学先では、大学内の会話テーブルに参加したり、寮で同じフロアだった台湾人の友人と外出したり食事を一緒にしたり、フランス語の授業のメンバーでインターナショナルディナーのパーティーをしたりしました。色々な人に出会うことが出来、考えや自分たちの文化を共有したり、新しい学びや発見があったりと、新鮮で得難い一年でした。

クリスマスマーケットベルギービール

留学準備において大変だったことや、今後留学を考えている学生に留学準備段階でのアドバイスがあれば教えてください。

留学準備で大変だったのは二点です。私は仏語の語学試験DELFを取得しましたが、その取得に二年半かかりました。正直なところを言うと、全くの基礎もなく大学入学を機に仏語を勉強し始めた人にとって、大学の仏語の授業だけで、留学レベルの仏語を習得するのはほぼ不可能です。何かしら外部のレッスンを受けたり、独学をする他ありません。この点に関しては、大学の授業のレベルが上がることを望むばかりです。二点目はビザの取得です。ベルギーのビザは申請のために準備する書類が類を見ないほど多いようです。外部で健康診断を受ける必要があったり、県警まで赴き犯罪証明書を準備したりしなければいけません。書類を揃えるための交通費だけでも数万かかった記憶があります。ベルギービザを取得する場合は早くから支度を始める必要性があります。

留学経験を、この先どのように活かしていきたいですか。

出来れば語学を活かせるような職に就きたいと思っています。難しいかもしれません。とはいえ、得た学びは語学だけではないので、国際的な交流を持つに当たって身に着けた意識や考え方、柔軟性、そういったものを活かしていけると良いです。語学勉強は続ける予定です。また、地元で行われている国際イベントに参加してみたいと思います。

今後の派遣留学を希望する学生にメッセージをお願いします。

派遣留学には様々な困難があると思います。物理的なことばかりでなく、精神面でも追い詰められることがあると思います。私も出発前は(出発前は一番ホームシックでした)国際交流など自分には出来ないと思っていました。私は突出して成績の良い方でもないですし、なぜ留学など考えたのかと後悔したこともありましたが、飛び込んでみればあながち何とかなるものです。帰国する頃にはとても得難い経験が沢山出来ているはずです。皆さんが少しでも良い経験が出来ますように。

友人の家 モンサンミッシェル

1日のタイムスケジュール

10:00 起床

10:30 授業

13:00 帰宅後昼食

16:00 仏語の授業

19:00 帰宅後夕食

~26:00 友人と話をしたり課題をしたり

留学体験談一覧に戻る
TOP