サラマンカ大学(スペイン)

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学年
3年(留学開始時)
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所属学部
文学部
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参加プログラム
海外派遣留学プログラム
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留学期間
2024年9月~2025年6月
交換留学をしようと思ったきっかけや、留学先大学への交換留学を決めた理由を教えてください。
以前より海外の文化や言語に関心があり、スペイン語を専攻していたことから、現地で生活しながら学ぶことで理解をより深めたいと考え、交換留学を志望した。なかでもサラマンカ大学を選んだのは、同専攻の先輩方が過去に留学しており、事前に相談できる環境があることで安心して準備を進められると感じたためである。また、学部のカリキュラムを調べたところ、千葉大学で培った知識や経験を基に、より発展的な学びに取り組める内容であると判断し、本学を留学先として希望した。
留学先大学について教えてください。
私が留学したサラマンカ大学は、歴史のある大学で、学部ごとにキャンパスが市内に点在していた。どの建物も歴史を感じさせる外観で魅力的だった。大学にはヨーロッパ各国だけでなく、さまざまな地域からの留学生も多く、国際的な雰囲気があった。サラマンカの街自体も学生が多く住んでおり、治安もよく生活しやすい場所だった。特に5月から10月にかけては観光客も増え、旧市街の中心部は常ににぎわっていて、町に活気がある。


留学先の街や留学先大学キャンパスのおすすめの場所を教えてください。
サラマンカの南にあるトルメス川にかかる橋と川沿いの道は、私のおすすめの場所だった。歴史を感じる美しい橋はもちろん、風通しがよく、天気の良い日は散歩にぴったりで、気持ちの良い空間だった。
留学先での学びについて、授業内容とともに具体的に教えてください。
スペイン語文法についての授業では、スペイン語を母語とする人が外国人に教えることを前提に、発展的な文法事項を中心に学んだ。日西翻訳の授業では、日本語の特徴や敬語について改めて考え、それに対応するスペイン語表現を検討する中で、スペイン語の表現の幅広さを実感した。また、東アジアに関する授業では、北朝鮮・韓国・中国の政治的歴史を学び、日本についても客観的に学ぶ機会になった。フランス語の授業では教科書を使いながら、会話場面のリスニングや基本的な文法事項を学び、初歩的な表現を身につけた。
留学中の一番の思い出を教えてください。
年末年始に友人の実家に招かれ、スペインの家庭的な雰囲気を体験する貴重な時間を過ごしたことが一番印象的だった。年越しの瞬間には鐘の音に合わせて12粒のブドウを食べるというスペインの伝統を体験し、地域限定のテレビ番組を友人の家族と一緒に楽しんだ。年明けには親戚の家にも伺い、いとこや祖父母など多くの方と交流する中で、温かいもてなしや数多くの料理からスペイン文化を感じた。一方で、方言のある地域だったため、会話に苦労する場面もあり、言語の多様性と難しさを実感した。


留学準備において大変だったことや、今後留学を考えている学生に留学準備段階でのアドバイスがあれば教えてください。
語学面に不安があり、オンライン会話やラジオ講座を受講していたが、なかなか語学力の向上を実感することはできなかった。今振り返ると、焦らず継続することが大切だったと感じている。また、住居探しにも苦労した。インターネット上の情報だけでは、部屋の雰囲気やオーナーの人柄、大学やスーパーまでの距離感などがつかみにくかった。これから留学する方には、自分の生活スタイルを想像しながら、マップで周辺環境を調べたり、現地を知る人に相談したりして、行動しやすい場所を探すことをおすすめしたい。
留学経験を、この先どのように活かしていきたいですか。
この留学を通して得た行動力や挑戦する心を、今後も大切にしていきたい。留学中、他人に過剰に気を遣わず、自分の考えをしっかり持って行動する人が多いことに気づいた。その姿勢に刺激を受け、私自身も相手に遠慮しすぎず、自分の意思をもって伝えることの大切さを学んだ。これからは相手を尊重しつつも自分の立場を明確に持ち、自ら動き、考えを発信する力を様々な場面で実践していきたいと考える。
今後の派遣留学を希望する学生にメッセージをお願いします。
留学は、私の「普通」に変化を与えてくれる経験でした。日本とは異なる環境で過ごすからこそ気づけることがたくさんあり、長期でいるからこそ深く考える時間も生まれました。前半は多くの刺激を受け、後半は自分と向き合う時間が増え、自分の中に新たな軸ができたと感じます。どんな経験も振り返ればすべて意味があると思えるはずです。応援しています。
1日のタイムスケジュール
8:30 起床
9:30 スーパーで買い物
10:30 課題提出
13:00 翻訳についての授業
15:00 漢字についての授業
17:00 友達とカフェ
20:00 散歩・運動
25:00 就寝