千葉大学 海外留学情報

グラスゴー美術大学(スコットランド)

グラスゴー美術大学(スコットランド)
  • 学年

    修士1年(留学開始時)

  • 所属学部

    融合理工学府

  • 参加プログラム

    CODEプログラム

  • 留学期間

    2024年9月~2025年1月

交換留学をしようと思ったきっかけや、留学先大学への交換留学を決めた理由を教えてください。

大学入学当初から留学に興味があった。CODEプログラムを通じて、交換留学生という立場でありながら他国でデザインを学べること、そして単に他国へ「行く」のではなく「暮らす」ことが、自分の価値観や経験にとって大きな意義を持つと感じ、応募した。留学先としてグラスゴー芸術大学を選んだ理由は、日本ではあまり学ぶ機会のないデザインリサーチの領域を深く学びたいと考えたためである。グラスゴー芸術大学では、デザインリサーチの手法や方法論、その可視化の方法、さらにはデザインへの落とし込み方を基礎から学ぶことができる。人を助けるデザインのためにリサーチを学びたいと考えていた私にとって、最適な留学先だった。

留学先大学について教えてください。

グラスゴー芸術大学(Glasgow School of Art、以下GSA)は、イギリス・スコットランド最大の都市グラスゴーの中心部に位置する。180年の歴史を持ち、建築、美術、デザインの分野で高いレベルの教育を提供している。また、チャールズ・レニー・マッキントッシュの母校であり、校舎も彼によって設計された。大学はグラスゴー中心街に比較的近い丘の上にあり、校舎を出るとすぐにパブや飲食店など、人々の生活圏に出られる。さらに、グラスゴーはヨーロッパ屈指の文化と芸術の街として知られ、街中には音楽やパフォーマンスを披露するアーティストが溢れている。

留学先の街や留学先大学キャンパスのおすすめの場所を教えてください。

いい場所が多すぎるので一部だけ列挙します。State Bar/GSA図書館/ジョージ・スクエア/スカイ島/アラン島/St.Abbs/アバディーン/reidビル。この中で一番おすすめはアバディーンというスコットランド北東部にある街だ。小さな港町だが、崖の上に立つ城やススキが広がる海辺のビーチなど、こんな場所があるのかと感動した場所です。

留学先での学びについて、授業内容とともに具体的に教えてください。

私が交換留学した先は、デザインイノベーションスクールという一年生の大学院であり、3つのステージから成り立っている。私が参加した前半はステージ1と言われており、デザインリサーチの重要性、手法、方法論、そしてそれらを活用したケーススタディについてなど、知識や技術のインプットがメインになる。また知識のインプットの後には、グループに分かれ、ワークショップ形式で学んだリサーチ手法の実践を行ったり、1〜2ヶ月かけてグラスゴーに存在する様々なステークホルダーと連携して共同デザインプロジェクトを行う。メインの授業は2つあり、1つは講義メインの授業で、リサーチ手法や方法論についてを学ぶ。2つ目は講義と実践が一つになった授業で、各手法について一日単位のワークショップを通して学び、プレゼンまで行う。この2つ目の授業の最後の1ヶ月強を共同デザインのプロジェクトに使う。

留学中の一番の思い出を教えてください。

学習面でも生活面でも一番の思い出があります。学習面は、自分の期待以上に学べる場面が多く、たくさん本や論文を読んで知識をインプットしていったこと。そしてグループで1ヶ月間切磋琢磨し、最終プレゼンで1番の評価をもらった時は深く印象に残っています。また、学習面と言えるか分かりませんが、唯一半年間でいなくなる自分のために、パブでサプライズでお別れ会をクラスメイトがしてくれました。最高の思い出です。
生活面で一番を決めるのは難しいですが、スコットランドの各所を1人で巡り、その中でもアバディーンという北東部の街にいった時のことが一番印象に残っています。広大な自然と人々の生活が美しく、人生で一番感動した場所と言っても過言ではありません。

留学準備において大変だったことや、今後留学を考えている学生に留学準備段階でのアドバイスがあれば教えてください。

●語学について:留学先がイギリスだったため、イギリス英語対策をしないといけないと思い、リスニングや基本的なイギリス英語を勉強して行きましたが、海外からの留学生がほとんどのため基本的な英語ができれば問題ありません。スコティッシュイングリッシュは癖が強すぎて対策のしようがありません。

●費用について:円安のせいで、全てが高いです。生活費、食費の確保は必須です。そして外食も高いので毎日弁当を作っていっていました。タッパー類は日本より充実していないので持っていくことをお勧めします。ただ、バス代が想像よりも安く、移動はしやすかったです。休日にスコットランドの各所に行くのがおすすめです。パスタがとても安かったので昼食や弁当に使っていました。

●クレカについて:クレカがあれば問題ないですが、イギリスで口座を作りイギリスポンドのデビッドカードを持っていくのがお勧めです。(僕はMONZOを使っていました)日本から海外送金サービスWiseで送金し、カードの入ったスマホで決済をしていました。現金を使う機会は全くありません。

留学経験を、この先どのように活かしていきたいですか。

大学で得た知識や経験、そしてリサーチスキルを授業やプロジェクト、そして将来、人を助けるために活用していきたいと考えています。学業の面で得た経験の他に、スコットランドでの生活を通して、自分の様々な感覚が敏感になったように感じます。人々の行動や心理、そして日常を取り巻く様々な要素への関心が高くなり、気にするようになりました。この感覚はデザイナーとして生きる中で必ず助けになると思います。

今後の派遣留学を希望する学生にメッセージをお願いします。

もし費用等で困ることがなければ、留学は必ずしたほうがいいです。価値観や考え方が良い意味で壊れます。そして授業に関しては、積極的に発言していかないと置いていかれます。英語の文法が合ってるかを気にするよりも話したほうがいいです。そして授業のない日や週末はぜひいろんな場所に足を運んでみてください。脳が切り替わります。

1日のタイムスケジュール

8:00 起床

8:30 朝食

9:20 大学到着、当日の授業の予習

10:00 授業

12:00 友人とランチタイム

13:00 授業

17:00 授業終了

18:00 図書館で勉強

19:00 友人とパブ

20:00 帰宅、夕食、シャワー

21:30 次の授業の予習、写真編集、自由時間

24:00 就寝

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