千葉大学 海外留学情報

ユヴァスキュラ大学(フィンランド)

ユヴァスキュラ大学(フィンランド)
  • 学年

    3年(留学開始時)

  • 所属学部

    国際教養学部

  • 参加プログラム

    海外派遣留学プログラム

  • 留学期間

    2024年8月~2024年12月

交換留学をしようと思ったきっかけや、留学先大学への交換留学を決めた理由を教えてください。

留学は幼少期からの憧れで、国際教養学部への入学も留学のしやすさで決めました。入学後、チューターを担当した学生の一人と仲良くなり、また興味のある分野も同様であったことから、フィンランドの教育政策と、彼女の在籍していたユバスキュラ大学に興味を抱きました。ユバスキュラ大学は教員養成校から派生してできた大学であり、教育に関して大きな権威を持っています。また、MOVIという多言語教育機関もあり、自分の分野にピッタリであったため、ユバスキュラ大学で留学することを決めました。

留学先大学について教えてください。

先述の通り、教員養成校が学部を増やしてできた総合大学であり、教育分野に力を入れています。大学内に付属小学校もあり、授業を履修すると自由に見学ができることも利点の一つです。メインキャンパスと湖のほとりのAgoraキャンパスは若干離れており、徒歩15分くらいです。キャンパス周辺には坂が多く、自転車通学時はいつも苦しんでいました。ユバスキュラ市は湖に囲まれており、町から少し歩くとすぐ森の中に入れる、自然と便利さの共存した場所でした。またVRという特急が常に止まるため、接続も非常に良かったです。中心地は程よく栄えており、生活に必要な店やスポーツ施設などは十分揃っており便利でした。

留学先の街や留学先大学キャンパスのおすすめの場所を教えてください。

Soihtuから少し奥へ行くと、Rautpohja湖のほとりに小さな小屋が立っている場所があります。夜一人で行くには少し怖いですが、湖に反射した月がすごくきれいで、またすごく静かなため世界を独り占めしているような気分になれて、おすすめです。ぜひ友人と一緒に行ってみてください。また、オーロラの見える日は、開けた水面と揺れるオーロラの光が美しいのでぜひ見てみてほしいです。

留学先での学びについて、授業内容とともに具体的に教えてください。

私が特に印象深かったのは、Approaches to Teaching Interculturalityです。この授業では、様々なゲームやアクションを通じて改めて異文化との接触について学ぶことができました。ある程度知識を持った状態から相互に全く新しい文化として接触をする機会を得ることはなかなか難しいため、そのような環境を作り出したうえで感想を共有することのできる授業は非常に学びが深かったです。また、Intercultural Communication Competenceでは異文化間コミュニケーション能力がどのようなものであるかを改めて学ぶことができ、Multilingual Interaction. Use Your Languagesでは、自分が自分の文化について詳しく知らないという事実を再認識することができました。

留学中の一番の思い出を教えてください。

ハンガリー、アメリカ、チェコと日本の多国籍な7人組に所属していました。みんなでタンペレやヘルシンキに旅行に行ったり、ESNの企画するストックホルムやラップランドなどのツアーで遠出をしたりと、たくさんの思い出を一緒に作ることができ、最高の仲間たちでした。その友人がクリスマス前に1人ずつ帰っていくこととなり、1人ずつ泣きながらお別れをしました。ばらばらになってしまうこと、もう1度みんなで集まれる確証はないことはすごく悲しかったですが、世界中に親友がいるという感覚は今後の人生への自信へつながったと感じています。悲しみも大きかったですが、同時にとても誇らしく、彼女たちの存在が一番の思い出でした。

留学準備において大変だったことや、今後留学を考えている学生に留学準備段階でのアドバイスがあれば教えてください。

学内選考に向けて、2年生の時点で自分の研究テーマを固めて教授から了承を得なければいけない部分が一番難しかったです。2年の夏休みはまだ自分の興味分野も定まっていない中で、留学先を選ばなければならず非常に苦戦しました。自分が今後2年以上学ぶ分野としてどこが一番良いのかよく吟味し、家族ともSULAとも話し合いながら少しずつ決めていきました。何人もの先輩や先生にアドバイスをいただき、無事に面接を乗り越えることができたときはすごく嬉しかったです。また、就職活動に出遅れてしまう不安や、自分の所属しているアカペラサークルの活動を中断すること、それにより仲間に迷惑をかけることも大きな懸念点の一つでした。サークルの友人や留学経験者、留学生など、いろいろな人から様々なアドバイスをいただき、最終的に留学に踏み切ることができました。今留学を考えている皆さんは、ぜひ周りの人にたくさん相談して意見をもらうこと、また自分の興味分野を後悔のないようにじっくりと時間をかけて決めることをおすすめします。

留学経験を、この先どのように活かしていきたいですか。

留学を通して、自分が今まで触れたことのない文化や考え方にたくさん触れ、自分の思考が柔軟になったことを感じました。将来就職をし、多様な背景の相手と接することになった際に、この経験を通して得た柔軟性や対応力を活かしていきたいと思います。また、英語の能力はもちろん、習いたてのつたないフィンランド語を使って現地の方と会話をする喜びを知ることができました。今後は、フィンランド語はもちろん、ずっと独学で細々と学んできた韓国語も、改めて会話できるまでに伸ばしてみようと考えています。

今後の派遣留学を希望する学生にメッセージをお願いします。

楽しいことも辛いこともありましたが、総じて自分の成長を感じることのできた期間でした。私も渡航前にいろいろ悩みましたが、渡航後はあまりくよくよせず全力で楽しむことができました。自分の人生の大きな転機となるため、もしも迷っているならばぜひ飛び込んでみてほしいです!!

1日のタイムスケジュール

8:00 起床

8:30 幼稚園でのボランティア開始

12:00 大学に移動

12:30 小学校の見学(授業の一環)

16:00 日本の友人と通話

18:00 コーラスの練習に参加

22:00 帰宅・料理

24:00 就寝

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