POLIMI(イタリア)・ENSCI(フランス)

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学年
4年(留学時)
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所属学部
工学部
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参加プログラム
CODEプログラム
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留学期間
2023年9月~2024年7月
交換留学をしようと思ったきっかけや、留学先大学への交換留学を決めた理由を教えてください。
私は、「学生のうちに色々なことに挑戦し、経験してみたい」という思いと、「デザインを学ぶ学生として、色々な国や地域のデザインを肌で感じてみたい。インサイダーの視点からその地域に属したデザインについて熟考し、デザインをしてみたい。」という思いがあり、交換留学ではこれらをどちらも経験できると考えたため、交換留学制度に応募をしました。また、デザインの中でもインテリアを専攻していた私は、高度なレベルでインテリアデザインを学ぶために、イタリアのPolitecnico di Milano(以下POLIMIとする)を1校目に選び、デザイナーとしての幅広い視点や感性、表現方法を磨くために、デザインへのアプローチの仕方や取り組み方が日本とは全く異なるのフランスのENSCI - Les Ateries(以下ENSCIとする)を2校目に選びました。
留学先大学について教えてください。
1校目のPOLIMIは、学生数が5万人程度の大きな大学で、1クラスの生徒数が50人前後いました。また、海外からの生徒の受け入れもとても積極的に行っているため、クラスではPOLIMIの生徒と留学生の生徒数は半々でした。大きい学校ということもあり、大きな工房が3つあり、自習室なども多くありました。周辺地域には小さな飲食店があり、友人とランチを買いに行ったりしました。
2校目のENSCIは、生徒数が250人程度で留学生の受け入れも15人前後の小規模の学校のため、1クラスの生徒数は15人程度でした。そのため、先生とのコミュニケーションも密に取ることができ、生徒間も仲良くなりやすい雰囲気でした。周辺地域は、アトリエやバーや古着屋などがあり、歩いているだけでも楽しいエリアでした。
留学先の街や留学先大学キャンパスのおすすめの場所を教えてください。
前半に行ったミラノでは、Naviglioという地域がお気に入りでした。運河が流れており、川沿いにたくさん並んでいるバーでAperitivoをしたり、毎週末に開催される蚤の市もおすすめです。また、POLIMIのキャンパスの近くにイタリア人から絶賛のパスタ屋さんがあり、ミラノで食べたパスタ中で一番美味しかったです。
後半に行ったパリでは、整備されたとっても綺麗なガーデンが多くあり、ゆっくり滞在したりピクニックをするのにおすすめです。また、セーヌ川沿いも、朝のランニングやピクニック、お散歩をするのにとても良いです。また、ヨーロッパ圏内の学生証があると無料で入れる美術館が多くあり、私はお気に入りのオルセー美術館に4回行きました。ENSCIのキャンパスには、最上階にテラスがあり、天気の良い日にはそこで昼食を食べるのがおすすめです。


留学先での学びについて、授業内容とともに具体的に教えてください。
1校目のPOLIMIでは、とてもロジック的にインテリアデザインを学べました。授業の初めの方では、教授や外部のデザイナーからの講義があり、とても充実していました。どの後、未来のシナリオを立て、そのシナリオの未来になるために人々の行動を変える何かをデザインしました。対象地での現地調査から、デザイン、制作、設置、イベントの開催、デザインしたものが実際にどう機能したのかの分析までも行いました。また、私は、イタリア人とトルコ人とインド人の子と4人でグループワークを行いましたが、それぞれの得意な分野で役割分担をしながら、たくさん意見交換をする事ができました。
2校目のENSCIでは、今まで千葉大学でやってきたデザインとは全く異なる視点を得る事ができました。千葉大学では、調査から分析をし、コンセプトをたて、他人の為にデザインを行ってきましたが、ENSCIでは、自分が何に興味があるのか、面白いと思ったことをどう発展させていき、人に伝え、デザインに落とし込むのかを学びました。自分の感性を表現することが求められ、新たなものの見方や、その表現方法を学びました。


留学中の一番の思い出を教えてください。
日本からイタリアに到着した日が一番印象的でした。まず契約した家に行き、家でwifiを繋いで携帯ショップの場所を調べてからSIMカードを買いに行く予定でしたが、家まで着いたはいいものの、wifiのルーターが見つからず、wifiを繋げることが出来なかったので、私のスマホはインターネットを繋げることが出来ませんでした。無事渡航した報告を両親と留学生課にしないと心配をかけてしまうと思ったので、とりあえず家を出て、道で知らない人に声をかけて、携帯ショップの場所を聞き、電車の乗り方も教えてもらい、SIMカードを買うことが出来ました。初めてヨーロッパに来た日だったので緊張していましたが、助けてくれた人のおかげで人の優しさと暖かさを感じ、心が温まりました。また、ハプニングが起きても自分で行動するしかないし、行動すればなんとかなるものだなと思いました。
留学準備において大変だったことや、今後留学を考えている学生に留学準備段階でのアドバイスがあれば教えてください。
留学準備において大変だったことは、ビザの取得です。行く国にもよると思いますが、大使館の予約が取りづらい事があるので、大使館の予約やビザの書類準備は出来るだけ早くやることをおすすめします。また、1カ国目から2カ国目に行く時はさらに大変だったので、ビザの取り方や情報収集は早めに行うと良いと思います。
また、自分がもっと頑張っていれば良かったなと思ったのは英語でのコミュニケーションです。TOEICなどの学習も大事ですが、英語で人とコミュニケーションをとる経験があればあるほど、留学先でのグループワークや人間関係は楽にできると思います。
留学経験を、この先どのように活かしていきたいですか。
私は、1年間今までとは何もかも違う環境で、常に自分で考えて行動し続けたことで、行動力が鍛えられました。変化を恐れずに新たなことに挑戦できる行動力は、今後の人生においても大きな影響を及ぼしてくれると思います。また、他国でデザインを学んだことで、モノやコトの見方や捉え方、デザインのアプローチの幅が広がりました。留学先でした全ての経験や養った感性を、今後のデザインに活かしていきたいです。

今後の派遣留学を希望する学生にメッセージをお願いします。
違う国に住み、違う文化にふれ、色々な人に出会うことで、予想もしていなかった経験がたくさんできると思います。私は、日本では出来なかった経験がたくさん出来て、とても楽しかったです。未知なことや大変なこともありますが、人生において忘れられない素敵な思い出を得られることを願っています。
1日のタイムスケジュール
7:30 起床
9:15 インテリアデザインの授業
13:00 ランチ休憩(お弁当or周辺のレストランで購入)
14:00 インテリアデザインの授業
18:30 帰宅
19:00 友人と夜ご飯
21:00 課題や自由時間
23:00 就寝