ユヴァスキュラ大学(フィンランド)

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学年
学部2年〜3年
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所属学部
法政経学部
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参加プログラム
海外派遣留学プログラム
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留学期間
2024年8月〜2025年5月
交換留学をしようと思ったきっかけや、留学先大学への交換留学を決めた理由を教えてください。
交換留学をしようと思ったきっかけは、将来やってみたい仕事に就くために柔軟な発想が重要だと考え、日本という一つの国から偏った見方で物事を見るのではなく、異なるバックグラウンドを持つ人々の視点を知りたいと思ったことである。留学先であるユヴァスキュラ大学を選んだ理由は、留学生の人数が多く、多種多様な価値観を持つ人々と関わることができると考えたからだ。また、このプログラムは派遣留学なので基本的に自分の専門もしくは学びたいことを留学先大学で勉強することが前提となる。私の専門は経営学で特にマーケティングの分野に興味があるため、そのような授業科目が留学生に対しても開講されていることも選考の条件であった。
留学先大学について教えてください。
大学の特徴として、留学生が多いということが挙げられる。私のような交換留学生もいれば正規の留学生も多かった。また、フィンランドで唯一スポーツ系の学部がある。キャンパスは3つあり、私が主に通っていたマッティラニエミキャンパスは比較的新しく綺麗だったが自習スペースはあまりなかった。ユヴァスキュラという街は、いわゆる学生の街である。私が留学していたユヴァスキュラ大学の他にも大学があり、学生が非常に多い。フィンランドで7番目の都市だがシティセンターはコンパクトで、穏やかな治安の良いところである。湖水地方に属しているため至る所に湖がある。


留学先の街や留学先大学キャンパスのおすすめの場所を教えてください。
湖はおすすめのスポットである。眺めるもよし泳ぐもよし凍ったら滑るもよし、さまざまな楽しみ方ができる。私にとってのメインキャンパスであるマッティラニエミにアゴラという建物があるのだが、その2階に1台だけバブルチェアがある。ぜひ座ってみてほしい。

留学先での学びについて、授業内容とともに具体的に教えてください。
前期、後期ともに5科目ずつ履修した。うち3科目が自分の専門であるビジネス系、2科目を語学系という組み合わせで受講していた。語学系の授業は英語を主に取っていたが、フィンランド語の授業では基礎的なフィンランド語からフィンランドの文化についても知ることができ、有意義であった。専門であるビジネスの学習として、企業のイメージ戦略やコーポレートコミュニケーション、 企業責任とビジネスでの倫理、マーケティングに関する科目を受講した。ほぼ全ての授業でグループワークがあり、最終的にプレゼンテーションを行うという流れだった。印象的だった科目はMarketing Managementで、チームを組んでシミュレーションゲームを用い、携帯電話の開発、販売に取り組んだ。マーケティングリサーチをもとにどのような機能をつけるかや性能、価格、広告費などを意思決定し、実務的な学びとなった。
留学中の一番の思い出を教えてください。
フィンランドらしいことをたくさん経験できたことが思い出である。夏はベリー摘みをして収穫したベリーでパイやケーキを作ったり、何もとれなかったが、きのこ狩りに挑戦したりもした。オーロラも数回見ることができた。冬は凍った湖の上でスケートをし、アイスフィッシングや湖の氷に穴を開けてアイスバスも体験した。極夜や白夜に近いものも経験し、日本ではあまりできないことをやるという、刺激的で新鮮な日常だった。こういったイベントごとが頻繁に開催されていたことに加え、本当に日常でも、友人と同じ学生村に住んでいるため学校でなくても気軽に会えるのでサウナに行ったり夜ご飯を一緒に食べたり、毎週映画鑑賞会を開いたりした。


留学準備において大変だったことや、今後留学を考えている学生に留学準備段階でのアドバイスがあれば教えてください。
学部的にまわりで長期留学を考えている人がいないことに加え、応募時は1年生であったので一人で準備を進めるということが大変だった。語学スコアに関しては約1ヶ月勉強をして必要なスコアを取ることができたが、もっと長い期間をかけて勉強してより高いスコアを取得し、選択肢を広げることをお勧めする。法政経学部の低学年の方に向けての限られたアドバイスになってしまうが、単位互換のハードルがなかなかに高いため、早めにできるだけ多くの単位を取得しておくことをお勧めする。また、ゼミに入りたい場合は事前に教授とコンタクトを取ることも考えておいてほしい。応募の際担当教員に書類を記入してもらうので、余裕を持ってお願いしよう。
留学経験を、この先どのように活かしていきたいですか。
国際経験を強みに、社会に出てからも柔軟な考え方で自分とは異なる価値観を受け入れていきたいと思う。それが仕事をする上で役に立つと確信しているし、自分自身の選択肢も広げてくれると考える。依然として勉強中であるが英語力も向上してきたので、企業で働くようになって海外の人々と関わるチャンスがあったときに躊躇せず手を挙げられると思う。外国で暮らすという旅行よりも深い経験ができたと思うので、各国の文化の理解に努めていきたいと思う。

今後の派遣留学を希望する学生にメッセージをお願いします。
行ってみたいという気持ちがほんの少しでもあるなら行ってみてほしいです。留学と聞くとすごく大きな挑戦のように思うかもしれませんが、実際は他の国で学生生活を送ることです。もちろん日本では経験できないような、その国ならではのことであったり、色々な国の人たちとの出会いだったり、すごく素敵なことはたくさんあると思います。ですがそんなに大変なことではないので、まず行ってみて、たくさんのことを体験してほしいです。良くも悪くも人生は何事も経験だと思うので、まずは一歩踏み出してみてください!

1日のタイムスケジュール
8:30 起床
10:00 フィンランドの授業
12:00 友人と学食で昼食
13:00 ビジネスの授業
16:00 フィンランド人の友人と言語交換
19:00 自宅で夕食
21:00 ルームメイトとサウナ
22:30 友人とドラマ鑑賞
0:00 就寝